中国企業は、北朝鮮の合弁相手との関係を保つために、泣く泣く保衛局の要求を受け入れたという。しかし、北朝鮮国内では通用するやり方であっても、外国企業がいつまでも従うわけがない。そんな理不尽な要求に、「北朝鮮には到底常識が通用しない」と呆れ果てて、損切りの形で撤退しているのだという。
ただ、撤退できるだけまだマシであるとも言える。損切りに耐えるの余力のない中小企業や個人投資家は、地団駄を踏むばかりだ。
そこに加えて国際社会の経済制裁も加わり、北朝鮮の地方都市の中で最もリッチと言われていた羅先は、「投資家に見放された病んだ都市」(情報筋)と言われるようになっている。
北朝鮮に進出した外国企業が辛酸を嘗める事例は、昨日今日に始まったことではない。