北朝鮮の金正恩党委員長は、よほど韓国の朴槿恵前大統領を憎んでいるようだ。既に大統領職を罷免され政治の世界から追放された朴槿恵氏に対して「処刑」を宣告した。
吹き飛ぶ韓国軍兵士
きっかけは、26日付の朝日新聞の報道だった。同紙は、朴槿恵政権が金正恩氏を指導者の地位から追い落とす工作を企画していたと報じた。朝日新聞の報道は、デイリーNKジャパンや本欄で伝えてきた内容と重なる。
(関連記事:金正恩氏「屈辱の夏」から始まった東アジアの危機)一方、北朝鮮もこの報道に即座に反応した。同国の国家保衛省、人民保安省、中央検察所は28日に「われわれの最高首脳部を狙った敵の特大型国家テロ犯罪行為が次々とあらわになっている」と主張する連合声明を発表した。発表のタイミングや中身からして朝日新聞の報道をもとにしていることは明らかだ。