個人に任された農地は湿地などあまりよくないところだったが、坪当たり収穫目標量が良質な土地と同水準に設定されたため、意欲が低下したのだ。北朝鮮当局は農民の生活好転など眼中になく、収穫量を確保することしか考えていなかったのだ。
従来、北朝鮮の共同農場は国から肥料や農機具を配給されていたが、圃田担当制の導入後はどのようになったのだろうか。
北朝鮮有数の穀倉地帯として知られる平安南道(ピョンアンナムド)文徳(ムンドク)郡の協同農場。広大な平野が広がり農業機械が欠かせない。
ところが、以前は自由に使えていたトラクターや牛車がカネを払わなくては使えなくなってしまった。