北朝鮮に17ヶ月間抑留され、解放後に帰国したものの死亡した米大学生、オットー・ワームビア氏。治療にあたった医療関係者は、北朝鮮当局が主張するボツリヌス中毒の痕跡は見られず、脳組織が損傷しているとし、ワームビア氏が北朝鮮で拷問などの物理的な暴力を受けていた可能性が指摘されている。
しかし、ワームビア氏の遺族は遺体の解剖を拒否した。
米AP通信などによると、オハイオ州ハミルトン郡検視官事務所は20日(現地時間)に出した声明で、遺族からの要請で司法解剖は行わず、遺体の状態と医療記録の分析を用いた検案のみを行うと明らかにした。家族が解剖に反対した理由については明らかにされていない。