北朝鮮当局は最近、国内情報の国外への流出に神経を尖らせているが、中朝国境を流れる鴨緑江で砂金を選り分ける作業をすれば、川向うの中国・吉林省長白朝鮮族自治県を訪れた観光客に写真を撮られ、SNSにアップロードされる。あまり見せたくないリアルな姿が、一瞬のうちにして全世界に広まってしまうことを嫌がっているようだ。
作業に駆り出された人々は、現場監督に「選り分け作業は川岸でやろう」と提案したが、「中国側にはわが国を非難する目的で写真を撮るやつらがいるから絶対にダメだ」「外国に知られたらお前らは無事ではいられない」などとけんもほろろだという。
当局は同時に、脱北を警戒して住民に対する監視も強めている。