国際社会の経済制裁強化で外貨不足に苦しむ北朝鮮当局は、住民を大々的に動員して、中朝国境を流れる鴨緑江で砂金の採取を行っている。
両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋によると、砂金の採取を進めているのは保衛部(秘密警察)や検察所などの司法機関だ。それぞれ「外貨稼ぎ班」を作り、住民を動員し、「ノルマ超過分は持って帰っても良い」とインセンティブを与える形で採取を奨励している。
砂金を採取するには、川砂を濾(こ)して選り分けなければならない。このような作業は通常、川岸で行われるが、当局は恵山(ヘサン)市内の別のところで行わせている。その理由は「中国側から見られるから」というものだ。