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リ・ファルをモデルにして作った北朝鮮の映画「赤い翼」を見ても、こうした可能性が伺える。

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中央の金日成とリ・ファル(左)、ワン・ヨン(右)

この映画は祖国を失った植民地の青年が、日本で航空学校を卒業して優秀な飛行士になった場面から始まっている。優秀な操縦士になってからも、日本軍の「神風」となって死ぬしかない境遇におかれた青年が、金日成の新しい祖国に出会い、祖国の貴重さを知り、祖国のために飛行機とともに自爆するという内容である。

北朝鮮は1945年の日本の敗戦時に、リ・ファルが日本軍出身の朝鮮人操縦士たちを組織して、日本が建設した新義州の飛行場と戦闘機の破壊を阻むのに貢献したと評価している。