中国に石炭が輸出できなくなったことで、最もあおりを食らったのは炭鉱労働者たちだ。
石炭を輸出して得た利益の約1割を経営資金として使っていた貿易会社所属の炭鉱は、操業中止や、稼働率のダウンを余儀なくされた。そのせいで、数百人の炭鉱労働者が職を失い、露頭に迷っている。
影響は炭鉱周辺にも及んでいる。労働者が利用していた食堂、炭鉱に出入りする車両が利用していた洗車場、給油所は閑古鳥が鳴いている。また、石炭を運びわずかばかりの手間賃を得て暮らしていた人々も仕事を失った。
地域住民の収入がガタ落ちした影響で、市場でもキャッシュフローが滞るなどの混乱が生じている。