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彼らのほとんどは、州都クチンから南東に100キロ離れた、インドネシアとの国境付近のジャングルの中にあるスランティック炭鉱で働いていたが、その存在は近隣住民を除いて知られていなかった。

2014年11月、この炭鉱で爆発事故が発生し、4人が死亡、30人が負傷する大惨事となった。この際、北朝鮮労働者の名前が死亡者のリストにあったことから、彼らの存在と、その劣悪な労働環境が知られるようになった。

現地の独立系メディアは、サラワク州の王族、与党政治家、北朝鮮当局が結託して、北朝鮮人をはじめとした外国人労働者を劣悪な環境で働かせ、利権を貪っていたと批判している。ちなみにマシル次官は、与党連合の国民戦線(BN)のひとつ、サラワク人民党(PRS)の所属で、スランティック炭鉱のあるスリ・アマン選挙区選出の下院議員だ。

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