金正恩党委員長は2015年の新年の辞で「水産部門においては黄金の海の新しい歴史を創造した人民軍の闘争気風に学び、漁業を決定的に盛り立てて魚の大豊漁を実現して人民の食卓の上に磯の香りを漂わせねばなりません」と述べ、漁業に力を入れることを宣言。これに合わせて、漁業関連施設の現地指導も行った。
朝鮮中央通信によると、金正恩氏は2014年7月、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)第1521号企業所の成川江網工場を現地指導し「企業所が朝鮮労働党の指導の下で新しく建設した近代的な網工場とプラスチック・パイプ職場の生産を正常化するためのたたかいを力強く展開していることを高く評価した」と報じている。
中国の圧力か
ところが実際には、漁網は全く現場に供給されていないのだ。工場の実態について情報筋は触れていないが、何らかの理由で生産ラインが止まったものと思われる。