北朝鮮の東海岸では、ホッケ、ニシンなどの盛漁期を迎えている。また、6月からはイカ漁が始まる。例年なら船がひっきりなしに出入りし、港は大賑わいとなるはずだが、今年は静かだ。それもそのはず、多くの船が出漁できずにいるからだと、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じている。
咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋によると、出漁できない理由は、網と燃料が不足しているからだ。
正恩氏の宣言も「チャラ」
北朝鮮では、「中国が原油の輸出を止める」との噂が立ち、買い占めや売り惜しみのためにガソリンやディーゼル油の価格が高騰。そのため国営の水産事業所も個人の漁師も、燃料を確保できずにいる。
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