正恩氏が、北朝鮮のメディア戦略に直接関与しているのはまず間違いない。そうでなければ、朝鮮中央通信や主要紙が正恩氏の「ヘンな写真」を次々公開できるはずがない。
(参考記事:金正恩氏が自分の“ヘンな写真”をせっせと公開するのはナゼなのか)しかしそれにしては、米国議員の発言に対する北朝鮮側の反発ぶりが大人しい。正直、ガードナー氏やマケイン氏の言葉は、品位に欠けているとも思える。体形を揶揄した悪口などは、金正恩体制に虐げられ搾取されている北朝鮮国民が言うならまだ理解はできるのだが。
(参考記事:金正恩氏の「ブタ工場視察」に北朝鮮庶民が浴びせる酷い悪口)ともあれ、北朝鮮はオバマ前大統領に対しては、聞くに堪えないヘイトスピーチを繰り返していた。オバマ政権の要人は、ガードナー氏やマケイン氏のような罵詈雑言を口にしてはいなかったにもかかわらずだ。
(参考記事:北朝鮮が差別表現でオバマ氏を罵倒する理由)この違いは、どこから来るのか。