文氏は他陣営からの「従北(北朝鮮追従)」批判も意に介さず、北朝鮮との新たな経済協力構想をぶち上げた。それが実現したら、金正恩党委員長は「核と弾道ミサイルを放棄せよ」との忠告に耳を傾け、国民に対する人権侵害を止めるのだろうか。
とうてい、そうは思えない。正恩氏はむしろ「韓国が軍門に下った。核武装はやはり正しかった」と考えるはずだ。正恩氏は父親にも増して、核兵器を独裁権力の拠り所としているのだ。彼が独裁者である限り北の核開発は止まらないのである。
その辺の理解は、文氏などより、北朝鮮の庶民の方がよほどシビアなものを持っているような気がする。
(参考記事:「いま米軍が撃てば金正恩たちは全滅するのに」北朝鮮庶民のキツい本音)一方、文氏を批判する安氏と洪氏は、北朝鮮の締め付けを主張する。