韓国に到着した脱北者は、定着支援金と住宅支援金2000万ウォン(約196万円)を受け取り、毎月平均50万ウォン(約4万9000円)の生活保護が受けられる。さらに、最高で5年間の医療費免除、公立学校の学費免除など様々な支援も受けられる。韓国社会にも様々な問題が存在するが、北朝鮮当局が宣伝するような「社会主義の楽園」とまでは行かなくとも、北よりはるかにマシな環境が南にあったのだ。
しかし、韓国での暮らしに慣れず、貧困層に転落する人も少なくない。そうならないためにも、北朝鮮にいる頃から韓国での生活資金をせっせと貯める人も現れている。韓国での脱北者の暮らしがどのようなものであるかが、北朝鮮にも伝わっているのだ。