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自衛隊であれ公安であれ他のどの部署であれ、日本政府にはごく少数の通訳専門家を除き、朝鮮語のできる人材はいない。外務省とて一部を除き例外ではなく、そもそも朝鮮語のできる人材は、朝鮮半島有事において本来の持ち場を離れること自体が難しいと思われる。

「在日コリアンを活用する手もあるではないか」との声もあろうが、今や母国語を操ることのできる在日韓国人は少数派だ。在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)では粘り強く母国語教育を続けているが、まさか北朝鮮の避難民と工作員を選別するのに、北朝鮮の出先機関に頼るわけにはいかない。

(参考記事:【対北情報戦の内幕】総連捜査の深層…警察はなぜ公安調査庁に負けたのか

そもそも、北朝鮮から数万人もの避難民が海を渡ってくるなど、あり得るのだろうか。