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かつて北朝鮮から中国へ密輸される主力商品は地下資源だったが、昨年あたりから取引が止まってしまった。恵山近郊の銅山が枯渇してしまった上に、金(ゴールド)は、北朝鮮と中国で価格差がなくなったからだ。

そこで脚光を浴びているのが薬草だという。

北朝鮮の密輸業者は、1990年代中盤から2010年頃にかけて、ウチワドコロという、ヤマノイモ科の植物で自然薯に似た薬草を輸出していた。根をうかつに食べると喉や胃腸の炎症、麻痺を引き起こす毒草だが、漢方では爬山虎と呼ばれ、正しく使えば消炎、鎮痛、去痰の効果があるとされる。