彼らの正規の月給はせいぜい5000北朝鮮ウォン(約65円)。驚くべき薄給だが、住宅から食料品に至るまですべてが配給でもらえて、現金がさほど必要なかった1980年代以前の名残である。

現在、平均的な4人家族の1ヶ月の生活費は50万北朝鮮ウォン(約6500円)であり、つまり8年分の給料が1ヶ月で消えてしまう計算となる。そこで彼らは、職権を利用してワイロを受け取り、生活費の足しにしてきたのだ。また、上役から要求される上納金も、これが重要な財源になっていた。これは保安員や保衛員だけの話ではなく、北朝鮮で職権を行使する立場にある人なら誰でもすることだ。

収入の激減に焦った彼らは、密輸業者や脱北者家族にこんな提案をしている。

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