「タワーマンションは韓国軍や米軍の斬首作戦から、金正恩氏を守る『盾』ではないか」
斬首作戦とは、北朝鮮の首脳部、すなわち金正恩氏に対する先制攻撃だ。北朝鮮と米韓の間で全面戦争が勃発すれば、最終的に米韓が勝つだろう。しかし、緒戦でソウルが「火の海」にされ、経済が甚大なダメージを受けるのは避けられない。それを防ぐために、「北朝鮮が戦争を決断する前に、先制攻撃で制圧してしまおう」という考え方だ。
(参考記事:米軍が北朝鮮近海に空母派遣…金正恩氏の運命は「5月」に決まるか)確かに、北朝鮮国営メディアは、ことあるごとに「斬首作戦」や「先制攻撃」に反発しており、脅威としてとらえている。やはり、黎明通りは金正恩氏の「盾」なのだろうか。
金正恩氏のトイレ事情
かつては金星(クムソン)通りと呼ばれていた黎明通りの東端には、金日成主席と金正日総書記の遺体が安置されている錦繍山(クムスサン)太陽宮殿(以下、太陽宮殿)がある。また、金正恩氏が日常生活を送っていると言われる官邸もそこから北東に3キロのところにある。