そもそも、ハタハタは去年とれ過ぎたものを保存してあっただけの残り物だったようだ。
(関連記事:「将軍様がくださった下痢」…ハタハタ食べた北朝鮮兵士が倒れる)不満の声を抑えきれず、各工場、企業所、人民班は、キャンディ、食用油、豚肉の配給を行ったが、そのやり方がさらなる不満を招く。従業員や人民班の住民から徴収したカネで市場で購入したものを配ったのだ。つまり、自分のプレゼントを自分のカネで買ったようなものだ。
両江道の労働党幹部は、悪化した世論を鎮めるために、工場、企業所、人民班を回って、特別配給についての説明を行っているが、これがさらに火に油を注ぐ形になっている。住民の間から「配給できないのなら、それで構わないのに、なぜカネを強制徴収するのか」と怒りの声が上がっている。
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