配ったら配ったで、中身にケチがつき、正恩氏のありがたみが伝わるどころか、むしろ逆効果となることもある。2015年の太陽節に子どもたちに配られたお菓子は、評判が散々で、市場で売り払う人が続出。当局が「元帥様(金正恩氏)からのありがたい贈り物を売り払うのは政治犯罪」だとして捜査に乗り出す騒ぎとなった。
(関連記事:金正恩氏からの「贈り物」の菓子、北朝鮮の子どもに大不評)毎回一悶着ある特別配給だが、なくすわけにもいかない。指導者の徳治により国が成り立っているという北朝鮮の大前提を崩すことになりかねないからだ。