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大きな期待には、それなりの根拠がある。当局が、住民に対して1軒あたり酒瓶5本、ビール瓶3本、現金3000北朝鮮ウォン(約39円)の供出を求めているのだ。つまり、供出した瓶に何かいいものを入れて返してもらえるのではないかということだ。さらに、ある工場に「太陽節」と書かれた紙袋を作るようにとの注文が入ったとの話が、大きな期待を下支えしている。

しかし、特別配給を巡っては、頻繁に「期待の暴走」が起きている上に、品物も厳しく品定めされることもあり、当局にとってかなりの負担になっているものと思われる。

昨年5月の朝鮮労働党第7回大会に際しては、「全国民に、45インチの高級液晶テレビなどの高級家電が配られる」という荒唐無稽な噂が立ってしまった。配給しなければ強い不満が出ることが必至であるため、当局は党大会の参加者に液晶テレビを配ったが、対象外となった一般庶民からは強い不満の声があがってしまった。