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事実そうなのだが、日本で発行されている媒体であるだけに、本国メディアのような一本調子の主張でごり押ししたら朝鮮総連の会員からも敬遠されてしまう。そこで、日本など各国メディアの報道の変遷をくみ取り、客観性を装って我田引水の論調を作るのが特徴だ。たとえば、前述の記事には次のようなくだりがある。

「当初、マレーシア外務省と病院側は、朝鮮の外交旅券所持者が空港で心臓麻痺倒れ(原文ママ)病院への移送中、自然死のように亡くなったと朝鮮大使館に通報した。ところが、その日の夜、南朝鮮の保守メディアが『政府消息筋』によるものとして『北工作員』による別の名前の人物の『毒殺』について報道した。マレーシアの警察はこれを既成事実化し、ウィーン条約に基づく治外法権の対象である外交旅券所持者の遺体解剖を強行した」