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この保衛員の息子は、軍隊に行っていたのだが、まもなく除隊する予定だ。そこで、保衛員は住民に対して中国人民元で5000元(約8万3000円)の資金を援助してほしいと言い出した。息子の「集団進出」を免除してもらうためには、ワイロが必要であるためだ。

集団進出とは、生産現場で労働力が不足した場合に、学校卒業生や除隊軍人を送り込むことを指す。山奥の農場などに送り込まれ、苦しい生活を強いられる。

資金援助とは言っても、半ば脅迫されていやいや出すのが当たり前だったが、この保衛員は以前とは異なり、「何とか払ってもらえないか」と頼み込むようになった。それを見た人々は一様に驚いている。