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北朝鮮の慈江道(チャガンド)に住む女性が、生活苦を理由に自ら命を絶った。その背景には、この地域が抱える特殊な事情があった。

現地のデイリーNK内部情報筋によると、件の女性は20代で、軍需工場で働いていた。両親と激しく口論した後、家を飛び出した後、山に入り自ら命を絶ったようだが、口論の理由は食べ物だったという。

北朝鮮の食糧事情は、市場経済化の発展によりかなり改善している。しかし、それと同時に貧富の差の拡大も進行しており、権力や利権と無縁で、現金収入を得る手段の限られる人々は相変わらず、飢えの恐怖の中で暮らしている。

(参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち

それに加え、慈江道には地域的な特性がある。