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韓氏もよく知るこの人物の裏の顔は、北朝鮮で破壊工作を担う偵察総局所属の大佐で、ラオスをはじめ東南アジアでの滞在歴が長い「ベテラン工作員」だという。

「この徐氏の息子とリ容疑者が親友であることもあり、リ容疑者のベトナム語の能力を買った徐氏が、彼をリクルートした可能性が高い」というのが韓氏の見立てだ。

リ容疑者は4歳の時からベトナムで暮らしており「ベトナム語の実力はおそらく北朝鮮でナンバーワン」(韓氏)。必要に応じて金正恩氏のベトナム語通訳を務める「一号通訳」として長く育成されてきた経緯がある。

冒頭で紹介したように、2015年1月と16年9月の北朝鮮外務省高官によるべトナム訪問の際には通訳を担当していることからも、その実力の一端がうかがえる。