「それを信じたリ容疑者が荷物を置いたままハノイを離れるや、一斉に荷物のチェックを始めた。するとノートパソコンから大量の韓流ドラマファイルが見つかり、リ容疑者はそのまま二度とベトナムに戻れない身になった」(同)
厳しい情報統制を敷く北朝鮮では、韓国ドラマを見ることは重罪に問われる。
(参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…)コピーや流布など、その程度がひどい場合には、銃殺や「地獄の一丁目」として知られる政治犯収容所行きもありうる。いくら父親が外務省の幹部とはいえ、リ容疑者も数年の刑を免れないはずだった。
(参考記事:「幹部は私の腹にノコギリを当て切り裂いた」脱北女性、衝撃の証言)偵察総局の影
韓氏はしかし「リ容疑者は翌2012年4月15日に釈放され、元々所属していた外務省4局に復帰した」と明かす。