北朝鮮の食糧事情はかなり改善したと伝えられているが、その流れから取り残されたままなのが軍隊だ。コメも肉も野菜も、市場でいくらでも買うことのできる民間人と異なり、兵士は配給に頼らざるをえないからだ。その軍隊の食糧事情が少しはましになったようだと、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えている。
両江道(リャンガンド)の情報筋によると、優遇されている国境警備隊のみならず、一般の歩兵部隊にも食用油、魚のハタハタで作った塩辛などが配給されるようになった。
絵に描いた餅
咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋も、一般の歩兵部隊の兵士にも1日にコメとトウモロコシが半々の穀物600グラムが配給されていると伝えている。それに加えて、ハタハタの塩辛と、ワカメまたは乾燥した大根の葉っぱ、それにスプーン1杯分の油が入ったスープも毎食ごとに出される。さらには豆腐ひとかけら、野菜、山菜のおかずまで出されるようになった。