金正恩党委員長の異母兄・金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件の捜査を巡り関係が悪化していた北朝鮮とマレーシアが、互いに自国内にいる相手国民の出国禁止措置を取り、緊張が高まっている。

収容所と公開処刑

スパイ容疑などのある相手国の外交官の追放措置ならば、米国とロシアもよくやり合っているが、出国禁止にして「人質に取る」という話は、イスラム革命(1979年)直後のイランで起きた米国大使館占拠事件くらいしか、筆者は思い出すことができない。もっとも、今回は先に動いた北朝鮮にマレーシアが対抗した形であり、常識はずれの「奇手」は金正恩流と言える。