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一方、植樹節が4月だった時代に、北朝鮮の山に木がきちんと植えられていたかというとそうでもなかった。平安南道(ピョンアンナムド)出身で、2000年に脱北し韓国に来たイ・ジュイル氏は、90年代の植樹節を振り返り次のように述べている。

「植樹節には小中学生も大々的に動員された。金日成主席は『少年団林』、『青年林』などに、ゴヨウマツ、クルミなど油の取れる木を植えよと指示を出した」

「険しい山に入り1人あたり80本から100本の苗木を植えろと言われるのだが、教師からは『今日中に終えよ』と言われた。到底無理な注文だった。そこで、植えたフリをした。いちいち監視されるわけではないので、苗木を放置して、植えたと報告すれば問題ない。当然、苗木は枯れてしまった。そして、翌年も翌々年も同じことを繰り返した」