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北朝鮮で3月2日は植樹節、つまりみどりの日だ。当局は3月と4月を山林造成月間と定め、全国的に植樹運動を行っている。

金正恩党委員長は2012年4月27日、党と内閣の幹部に対して「国土管理事業において革命的転換を引き起こそう」という演説を行い、10年以内に山林を元に戻すと宣言した。しかし、たとえ今後、数十年にわたり木を植え続けたとしても、いまのやり方のままでは北朝鮮の山々に緑が戻る見通しは暗い。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋が米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)に語ったところによると、「全党、全軍、全人民が総動員」のスローガンのもと、2日の植樹節には多くの人が動員され、植樹を行った。各機関、企業所には従業員の数に応じて木を植える面積が割り当てられた。茂山(ムサン)郡の当局は、住民から1人あたり2000北朝鮮ウォン(約26円)の苗木代を徴収した。

しかし、掛け声ばかりで山に緑が戻るどころか、むしろさらに荒れつつある。