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これに先立ち、マレーシア当局は「遺体を家族に引き渡すにはDNAサンプルの提供が必要」「まだ、引き取りを申し出た家族はいない」とアナウンスしている。報道はこれと矛盾しているが、混乱回避とハンソル氏の安全を優先するマレーシア当局が、「方便」をもってメディアを煙に巻くのは大いにあり得ることだ。

事実はこれから明らかになるだろうが、いずれにしても気になるのは、ハンソル氏ら正男氏の遺族の今後だ。

(参考記事:金正男氏の3人の夫人、4人の子どもは中国在住

筆者は、正男氏の殺害後にハンソル氏が自動的に「次のターゲット」になるかのような論には与していない。