コメ価格は2015年1月以来、概ね5000北朝鮮ウォン程度で安定していた。ところが、昨年末から急に4000北朝鮮ウォン(約52円)前後まで下落した。これは、昨年8月末の大水害に対する海外から援助物資が流入したことに加えて、当局が中国から、普段の8ヶ月分の量に相当する1万6000トンもの穀物を輸入したことが影響しているものと見られている。
(関連記事:北朝鮮のコメ価格、経済制裁下で大幅下落…その理由は?)当局は、物価の高騰が世論の悪化を招き、体制を脅かしかねないと見ている。そのため、民心をなだめるために物価を無理やり引き下げるような措置を取っているというのが、現地情報筋の見方だ。