さらに、缶詰やロシアから送られたディーゼルオイルは、すべて軍事物資に回し、1月8日の金正恩党委員長の生誕記念日に全国の子どもたちに配られたお菓子セットも国際社会の援助物資を流用したものだ。
つまり北朝鮮当局は、国際社会からの援助のほとんどを、マンションやレジャー施設の建設に流用し、体制のプロパガンダに利用したということだ。
援助物資や資金の北朝鮮当局による流用は、まったく珍しくない。2010年8月、鴨緑江が氾濫し、新義州(シニジュ)市一帯が水害に見舞われたが、これに対して中国が支援した建築資材を、元山のレジャー施設の建設に流用した。