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そればかりか、キクウェテ大統領は治安部隊に命じて、ストを主導したタンザニア医師会のスティーブン・ウリンボカ会長を誘拐、拷問させたとの疑惑が浮上した。

タンザニア人の医師が多く働く隣国、ウガンダの状況も、似たり寄ったりだ。平均月給は200万ウガンダ・シリング(約6万3000円)だが、現地の新聞「デイリー・モニター」の2013年の記事によると、同国で登録された医師4200人のうち、約2000人が海外の病院で勤務している。

ウガンダのムセベニ大統領は医師らの賃上げ要求を拒否し続けていることもあり、年間320人誕生する医師のほとんどが、すぐに海外に行ってしまうという。医師1人あたりの住民数は2万4725人だ。

医師不足に悩まされるウガンダだが、その一方で外務省は医師たちに外国での就職を斡旋しており、同国の医療保険政策の迷走ぶりがうかがえる。