北朝鮮の金正恩第一書記は、事あるごとに「製品や原材料を国産化せよ」と訴えている。昨年の新年の辞では、「すべての部門で国産化を進めよ」と訴えた。今年の新年の辞では若干トーンダウンしたものの、科学技術、軽工業部門での原材料、設備の国産化を訴えている。
金正恩氏の指示に基づき、平壌にはこの数年で現代的な設備を導入した食品工場が8つも完成し、お菓子、パン、チョコレートなどを生産している。ところが、工場に投資したトンジュ(金主、新興富裕層)は大損をするはめになった。その理由を、平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋が探った。