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というのも、正恩氏が「新年の辞」で、「いつも気持ちだけで、能力が追いつかないもどかしさと自責の念に駆られながら昨年を送りました」などと述べ、北朝鮮の独裁者としては異例の自己批判をしたために、国民にしわ寄せが来ているのだ。

咸鏡北道に住むデイリーNK内部情報筋が語る。

「最近、『国中が新年の辞の学習熱風で沸き返るようにしよう』というスローガンとともに、政治学習を強化しろとの指示が中央から伝えられた。政治学習では各自が、昨年1年間の自分のダメだった部分を列挙し、『私が至らなかったために、元帥様(正恩氏)に心配をおかけしてしまった』という具合に自己批判しなければならない。さらには参加者同士の相互批判も強要され、学習というよりも完全に思想闘争の場となっている」