また1月は、金正恩党委員長が年頭に発表する「新年の辞」の集中学習期間だ。学校や職場で、9000字もある「新年の辞」を丸暗記させられるのだ。全文をそらんじる大会や「新年の辞」を題材としたクイズ大会などの準備もあり、仕事も勉強も完全にストップしてしまう。
そうした大会で優秀な成績を収めた人は、「模範」として大々的に持ち上げられる。一方、成績が悪ければ、今後の1年間を通じ、日々の「生活総和」(総括)の時間に責め立てられる。なかには、「ちゃんと学習しろ」と言われ「居残り」をさせられる人すらいる。
今年はこうした例年の「苦行」に加え、全国民が厳しい「自己批判」を強いられる事態となっている。