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ここまでならささやかな行事と言えるが、その様相は年々派手になっている。幹部やトンジュ(金主、新興富裕層)は、分厚い紙で作った1メートルはある大きな船を流している。それも、途中で沈まないようにラッカーを塗って防水加工するなど本格的だ。彼らは、船の制作に数十万北朝鮮ウォン(10万北朝鮮ウォンは約1200円)も投資する。ここまで盛大になれば、灯篭流しというより、長崎で行われる精霊流し(しょうろうながし)に近いと言えよう。

咸興(ハムン)市でも、灯篭流しが盛大に行われた。

咸鏡南道(ハムギョンナムド)の情報筋によると、1月1日の午前0時、市内を流れる成川江(ソンチョンガン)には、明かりを灯した数多くの紙の船が一斉に浮かべられ、非常に美しい光景だったとのことだ。