金正恩氏は、北朝鮮軍に対して過剰に不安を抱いているようだ。不安の根底にあるのはコンプレックスと筆者は見る。
昨年、韓国の情報機関である国家情報院は、「金正恩氏が残忍な粛正を続ける理由は、その多くが『無視されたから』だった」 「忠誠心の表し方が期待外れだったり、一部幹部の傲慢な態度などが28歳で権力を握った金正恩氏の『年齢コンプレックス』を刺激したようだ」と分析した。
(参考記事:金正恩氏「バカにされて幹部ら処刑」…庶民にも牙むく)若さにコンプレックスを持つ金正恩氏が、北朝鮮軍や朝鮮労働党の幹部ら対して「コイツらは、表向きは忠誠を誓っているが、心の中では若造と見てバカにしているのではないか」と、疑心暗鬼に陥っている可能性は大いにありうる。