北朝鮮の金正恩党委員長が1日、今年の施政方針に当たる「新年の辞」を肉声で発表。肉声での発表は執権2年目の2013年から5年連続となる。

新年の辞を発表する金正恩氏(2017年1月1日付労働新聞より)
新年の辞を発表する金正恩氏(2017年1月1日付労働新聞より)

金正恩氏は新年の辞で「チュチェ朝鮮の国防力強化において画期的転換が成し遂げられて祖国がいかなる強敵もあえて手出しできない東方の核強国、軍事強国に浮上した」と強調した。

また、朝鮮労働党第7回大会で決定された国家経済発展5カ年戦略について、「昨年に収めた勝利を強固にしながら、5カ年戦略遂行の確固たる展望を開き、国の経済全般をより高い段階に引き上げるためには今年の戦闘目標を必ず遂行しなければならない」と述べた。

国防分野では、「ひたすら党に従うわが人民の純潔で温かい心と志向を阻み、党と人民大衆を引き離そうとする敵の卑劣で悪らつな策動を断固と粉砕すべきである。軍事力強化の熱風を激しく巻き起こさなければならない」と述べた。

対韓国・国際関係では、「北南関係を改善し、北南間の先鋭な軍事的衝突と戦争の危険を解消するための積極的な対策を講じていかなければならない」「民族の統一志向に逆行する内外の反統一勢力の挑戦を粉砕しなければならない」と述べた。

また、対米関係では、「米国とその追随勢力の核脅威と恐喝が続く限り、そしてわれわれの門前で年次的というレッテルをつけた戦争演習騒動を中止しない限り、核戦力を中枢とする自衛的国防力と先制攻撃能力を引き続き強化する」としながら、核開発の継続を強調した。

朝鮮中央通信が伝えた新年の辞の要旨は次のとおり。

【平壌1月1日発朝鮮中央通信】最高指導者金正恩元帥が、新年2017年に際して新年の辞を述べた。

元帥は新年の辞で、全朝鮮人民と世界の進歩的人民と友人にあいさつを送った。

金正恩元帥は、2016年は朝鮮労働党と祖国の歴史に特記すべき革命的慶事の年、偉大な転換の年であったとし、昨年に収められた成果について明らかにした。

昨年、全党員と人民軍将兵、人民の高い革命的熱意と世界の大きな関心の中で、朝鮮労働党第7回大会が大政治祝典として意義深く、盛大に行われた。

第7回党大会は、金日成主席と金正日総書記の賢明な指導の下でチュチェの革命偉業を百勝の道へ前進させてきた朝鮮労働党の栄光に輝く闘争史を誇り高く総括し、金日成・金正日主義の旗印に従って社会主義偉業を完成するための雄大な青写真を広げた。

チュチェ朝鮮の国防力強化において画期的転換が成し遂げられて祖国がいかなる強敵もあえて手出しできない東方の核強国、軍事強国に浮上した。

第7回党大会を輝かすための70日間キャンペーンと200日間キャンペーンにおいて誇らしい勝利の砲声を高く鳴らした。

金日成・金正日労働者階級と全人民の英雄的な闘争によって、党が打ち出した70日間キャンペーンと200日間キャンペーンの膨大な目標が輝かしく遂行され、国の経済発展において新しい突破口が開かれた。

70日間キャンペーンと200日間キャンペーンの期間に社会主義強国の建設を目指す新しい時代精神を創造し、人民の心の中には党に対する信頼、社会主義に対する信念がより深く根を下ろすようになった。

金正恩元帥は、意義深い今年に第7回党大会決定の貫徹において画期的な前進を遂げることについて明らかにした。

国家経済発展5カ年戦略の遂行に総力を集中すべきである。

昨年に収めた勝利を強固にしながら、5カ年戦略遂行の確固たる展望を開き、国の経済全般をより高い段階に引き上げるためには今年の戦闘目標を必ず遂行しなければならない。

「自力自強の偉大な動力で社会主義の勝利的前進を促そう!」、これが新年の行軍路でわれわれが掲げていくべき戦闘的スローガンである。

自力自強の威力で5カ年戦略の目標を達成するための全民総突撃戦を力強く繰り広げなければならない。

科学技術部門では、原料と燃料、設備の国産化に中心を置いて工場、企業所の近代化と生産正常化において提起される科学技術上の問題の解決に注力すべきである。

電力と金属、化学工業部門が旗印を掲げていくべきである。

石炭工業と鉄道運輸部門では、発電所と金属、化学工場の石炭と輸送の需要を最優先的に保障すべきである。

機械工業を早く発展させるべきである。

軽工業と農業、水産業を画期的に発展させて人民の生活向上においてさらなる進展を遂げるべきである。

建設部門では、黎明通りの建設を最上の水準で完工し、重要対象建設に力量を集中し、教育文化施設と住宅をより多く、立派に建設すべきである。

人民経済のすべての部門、すべての単位で自力更生、自給自足のスローガンを高く掲げて最大限増産し、節約するための闘争を力強く展開して、今年の計画を指標別に完遂すべきである。

国土管理事業に全国が奮い立たなければならない。

教育と保健医療、スポーツ、文学・芸術をはじめとする文化分野のすべての部門において、新しい革命的高揚を起こして文明強国の建設を早めるべきである。

社会主義政治・軍事陣地を不敗のとりでにさらに固めるべきである。

千万の軍民が党と血筋をつないで心臓の拍動を合わせ、党の周りに思想的・意志的に、道徳・信義的に一枚岩のように結集して祖国の富強・繁栄のために力強くたたかっていかなければならない。

ひたすら党に従うわが人民の純潔で温かい心と志向を阻み、党と人民大衆を引き離そうとする敵の卑劣で悪らつな策動を断固と粉砕すべきである。

軍事力強化の熱風を激しく巻き起こさなければならない。

金正恩元帥は、第7回党大会決定貫徹のための今年の戦闘の勝敗は党組織と勤労者団体組織の役割にかかっているとし、すべての初級党組織は第1回全党初級党委員長大会の基本精神を具現して、今年の全民総突撃戦で継続革新、継続前進の気概が強くはばたくようにすべきであると述べた。

金正恩元帥は、全民族が力を合わせて自主統一の大路を開くことについて強調した。

北南関係を改善し、北南間の先鋭な軍事的衝突と戦争の危険を解消するための積極的な対策を講じていかなければならない。

北・南・海外の全朝鮮民族は、民族共通の偉業である祖国の統一にすべてを服従させる原則に基づいて連帯、連合して団結し、全民族的範囲で統一運動を活性化していかなければならない。

民族の統一志向に逆行する内外の反統一勢力の挑戦を粉砕しなければならない。

金正恩元帥は、米国とその追随勢力の核脅威と恐喝が続く限り、そしてわれわれの門前で年次的というレッテルをつけた戦争演習騒動を中止しない限り、核戦力を中枢とする自衛的国防力と先制攻撃能力を引き続き強化するとした。

必ず、われわれの力で国家の平和と安全を守り、世界の平和と安定を守ることにも積極的に寄与すると強調した。

朝鮮労働党と共和国政府は今後も、自主、平和、親善の対外政策理念に忠実であり、自主性を擁護する国と善隣友好、親善協力関係を拡大、発展させ、真の国際的正義を実現するために共同で努力すると言及した。

金正恩元帥は、金日成主席と金正日総書記を信頼して全人民が将来を楽観しながら「われら幸せうたう」の歌を歌っていた時代が過ぎ去った歴史の中の瞬間でないこんにちの現実になるようにするために献身奮闘し、濁りなく澄んできれいな心で人民に忠実に奉仕する人民の真の忠僕、忠実なしもべになることを新年のこの朝、厳かに盟約すると強調した。

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