北朝鮮の朝鮮中央通信は28日、2016年の朝鮮半島情勢に関連する詳報を発表。核開発によって「朝鮮はすでに、暴悪の核時代に破滅を宣告した」と主張した。詳報は29日に配信された。

詳報は、「米国の前例のない挑発と核恐喝策動は、われわれを戦争抑止力強化へと絶えず後押しし、わが共和国のより攻勢的かつ強力な措置を連発させた」と主張。

また、「核打撃手段と武装装備の威力示威が息づく間もなく展開されることによって、侵略軍が進駐した南朝鮮と周辺地域はもちろん、米本土まで阿鼻叫喚の生き地獄として最悪の不安と恐怖の中に追い込んだ」と述べた。

そのうえで、「わが共和国は今後も、核抑止力を中枢とする強力な国防力に依拠して米国によって強要されている核戦争の危険を根源的に終息させ、地域と世界の平和を守るための闘いを力強く繰り広げていくであろう」と強調した。

朝鮮中央通信が発表した詳報の日本語抄訳の報道全文は次のとおり。

暴悪の核時代に終止符を打った朝鮮の勝利

【平壌12月29日発朝鮮中央通信】2016年の朝鮮半島情勢に関連する朝鮮中央通信社の詳報が、28日に発表された。

詳報の重要内容は、次のとおり。

朝鮮半島の平和と地域の安定のために忍耐強く努力するのは、われわれの一貫した立場である。

戦争か、平和かという一触即発の危機が醸成された去る2015年の情勢を総括しながら、わが共和国は技術的に戦争状態にある朝鮮半島で一日も早く戦争の根源をなくし、恒久平和をもたらすために停戦協定締結の当事者である米国に平和協定を締結することを再び提議した。

新年の年頭には、朝鮮半島と世界の平和と安全を守るために責任ある役割を果たしていくわれわれの原則的な立場を再確言する一方、米国と南朝鮮当局が危険極まりない侵略戦争演習騒動と朝鮮半島の緊張を激化させる軍事的挑発を中止することを強く求めた。

しかし、米国は依然として対朝鮮敵視政策と核恐喝・脅威に執着し続けることによって、丸一年間、朝鮮半島と地域の情勢を緊張激化と不安定の中に追い込んだ。

昨年末に、すでにわれわれの核、ミサイルを先制打撃するための「4D作戦計画」を公表して新たな戦争シナリオである「作戦計画5015」に反映し、北侵核戦争用として特別に開発した新型核重力爆弾B61―12の実験も急いで強行した。

米国の戦争挑発策動は、8月22日から9月2日まで強行された史上最大規模の「ウルチ・フリーダム・ガーディアン」合同軍事演習を契機に最悪に達した。

米国の前例のない挑発と核恐喝策動は、われわれを戦争抑止力強化へと絶えず後押しし、わが共和国のより攻勢的かつ強力な措置を連発させた。

高度に小型化、精密化、多種化された核打撃手段と武装装備の威力示威が息づく間もなく展開されることによって、侵略軍が進駐した南朝鮮と周辺地域はもちろん、米本土まで阿鼻叫喚の生き地獄として最悪の不安と恐怖の中に追い込んだ。

新しい核弾頭爆発実験は、国家核戦力完成の最終関門通過を知らせた一大出来事であったし、民族の限りない繁栄と安全を保証した歴史的壮挙であった。

わが革命武力は、弾道ロケット装着用の水爆まで完全無欠に装備して多種の核爆弾を地上と空中、海上と水中などすべての作戦空間に制限なく運搬できる最先端打撃手段を備えるようになり、侵略者、挑発者を任意の時刻、任意の場所で生存不可能に粉砕し、壊滅させられるようになった。

東方の核強国は、断固と宣言する。

米国が核でわれわれを威嚇、恐喝していた時代は、永遠に終息した。

今や、米国がわれわれにとって脅威と恐怖の存在ではなく、かえってわれわれが米国にとって最大の脅威と恐怖となった。

20世紀50年代に米国の「強大さ」の神話を破り、下り坂の端緒を開いた英雄的朝鮮人民が、新たなチュチェ100年代には米国を最後の滅亡の窮地へと滞りなく追い込んでいる。

帝国主義の侵略と干渉によって世界の至る所で国と民族が自主権を蹂躙(じゅうりん)され、流血惨劇にさらされている現国際情勢の中でも、政治・思想強国、核保有強国の威容を宣揚して人民の万福を培っていく朝鮮の誇らしい現実は、朝鮮労働党の並進路線の正当性と生命力を再び実証している。

わが共和国は今後も、核抑止力を中枢とする強力な国防力に依拠して米国によって強要されている核戦争の危険を根源的に終息させ、地域と世界の平和を守るための闘いを力強く繰り広げていくであろう。

正義の核の霊剣をしっかりととらえた朝鮮はすでに、暴悪の核時代に破滅を宣告した。

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