現在のナンバープレートは1992年に取り入れられたもので、平壌、咸鏡北道などの地名と最高で6桁の数字からなる。白地に黒文字は国家機関の所有、黄地に黒文字は個人所有であることを示す。今回これら両方が、中国と同じ青地に黒文字に変わる。
中国に行き来することの多い北朝鮮のドライバーからは「どこの国の車か区別がつかない」「交通指揮隊員の制帽を中国の公安と似たものに変えたと思ったら、今度はナンバープレートまで中国風にするのか」と疑問の声が上がっている。
別の情報筋は、今回のナンバープレート交換作業の背景には、ナンバーの盗用問題があると見ている。正規の手続きで発行されたものではないナンバーや、登録者とは別のドライバーが運転しているケースが多く、当局が管理できなくなっているようだ。
北朝鮮の車両の台数は、2015年までの3年間で倍に増えたと言われている。市場経済化の流れや、頻繁な停電で使い物にならない鉄道に替わる交通手段、輸送手段として高速バス、ソビ車が脚光を浴びているからだ。
それに伴い、不正行為も多発している。
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