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今、北朝鮮の権力に近い指導層は、「次は誰が殺されるのだろうか…もしかしすると自分の番かも?」という不安感や疑心暗鬼にとらわれている。側近たちは粛清、処刑に対する恐怖感から、金正恩氏に対して積極的に助言することを放棄し、無批判盲従を貫かざるをえない。

実際、労働党のそこそこのエリートでさえも、「出世したくない」という弱音を吐いていることが北朝鮮内部から漏れ伝わってくる。出世することは金正恩氏に近づくこと、すなわち粛清、処刑のリスクに近づくことを意味するからだ。

韓国に亡命した元駐英公使のテ・ヨンホ氏も、北朝鮮では地位が上がるほど統制が強まることを明かしている。テ氏は、その一例として北朝鮮では幹部に対する盗聴が日常化されており、玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)元人民武力部長(韓国の国防部長官に相当)が処刑されたのも、自宅での失言が原因だったと明かした。

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また、今回の大会では、「幹部からが党の路線と政策でしっかり武装するための活動を先行させず、党の決定を形式的に執行している欠陥が批判された」という。