各企業所や機関では、会議を開き、拡張工事に必要な労力と資金の確保に乗り出した。個々人は勤労動員に応じることが求められるが、参加できない場合には募金を払えばいいとしている。
人々の間では、当然のことながら、「今度はまた防空壕工事か」「それにもよりによって冬に工事をさせるのか」と非難轟々だ。
両江道の別の情報筋によると、一部地域では既に工事が始まっている。しかし、硬い岩盤にぶち当たり、工事は遅々として進まないという。
まず、防空壕の多くは硬い岩盤に作られていることが多い。ツルハシを使って人力で掘ることは非常につらい仕事であり、多くの人が募金を払って動員を免れようとする。そのため今度は人手が足りなくなるという悪循環だ。