その指示に従い、人民軍後方総局は、冬季訓練が始まる昨年12月1日から、国境警備隊への食糧配給を大幅に増やした。その中には、兵士1人あたり2匹のハタハタも含まれている。
ところが、これが問題になった。
両江道(リャンガンド)の情報筋は「ハタハタのスープを食べた兵士たちがひどい下痢を起こしている。ひどい匂いがして、かなり傷んでいるようだ」と語った。
今年の北朝鮮では、ハタハタが大漁となっている。金正恩氏の漁業奨励策が功を奏したと言えるが、保存設備が整っておらず、道路事情が悪く輸送に時間がかかることもあり、品質管理に大きな問題を抱えている。そもそも、金正恩氏が「コールドチェーン」という概念を理解しているかすらも疑わしい。