正日氏の生誕記念日である光明星節(2月16日)に、北朝鮮国営メディアは、金正恩氏と李雪主(リ・ソルチュ)夫人が錦繍山太陽宮殿を訪れた様子だけを報じたが、軍幹部を含め、随行者と参拝した様子は報じられなかった。
金日成氏の生誕記念日である4月15日の太陽節には、従来と同じく軍服姿の朝鮮人民軍メンバーと参拝した様子が報じられたが、7月7日の命日の参拝の報道では、朝鮮労働党中央委員会の各副委員長のみが随行し、軍服姿の軍人は一人も見られなかった。
金正日時代は先軍政治のスローガンの下、我が世の春を謳歌してきた北朝鮮軍だが、無慈悲な粛清と処刑を通じて、もはや正恩氏にあごでこきつかわれ、時には見世物のようにされて、彼の権威を際立たせるための引き立て役の存在になっているのかもしれない。