HOME > 連載 > 高英起の無慈悲な編集長日誌 > 金正恩氏が「あの国」の情勢が気になって仕方ない理由 2016年12月19日 | シリア とりわけ北朝鮮は、核兵器開発という世界最大の禁忌を犯しており、そこに人権問題までがかぶさったことで、米国との緊張解消は極めて難しくなっている。 正恩氏が、核兵器開発を絶対に放棄しないのだとすれば、彼は国家指導者としてある種の世界観を必要としているはずである。それは、米国との関係改善を望まず、米国の影響力を周囲から極力排除して生きていくという世界観だ。 シリアの国土は内戦で荒廃してしまった。政府軍を軍事的な窮地から救ったロシアやイランにも、シリアの復興を助けられるほどの国力はない。 456