ドライバーは、国営企業や国の機関の名義を借り、清津(チョンジン)の航空大学前で客待ちをして、市内や郊外まで客や荷物を運ぶ。車体は、1トントラックから2.5トン、15トン、20トントラックまで様々だ。
エンジンに薪をくべて出発するまでには小一時間かかりスピードも出ない。しかし、運賃はガソリン車やディーゼル車より安い。燃料費が安いためだが、それ以外にも理由がある。
「火が出ているぞ!」
一般人の鉄道利用禁止によるソビ車(トラックバス)の増加に伴い、保安署(警察署)は交通違反の取り締まりを強化している。しかし、なぜか木炭車はそれほど取り締まられないため、運賃が安く抑えられるというわけだ。