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北朝鮮当局は昨年11月30日午前11時、旧紙幣の流通を停止し、通貨の単位を切り下げた上で、新紙幣に交換する貨幣改革を行ったが、地方銀行では新紙幣の盗難事件が相次いでいる。当局が捜査に乗り出したが、犯人の摘発は困難な模様だ。

デイリーNKの内部情報筋によると、検察所と保安署(警察署)が16日から地方銀行に対する緊急検閲(監査)を行い、朝鮮中央銀行の平城(ピョンソン)支店の職員1人が逮捕され、地方予算決済課長が更迭された。

また、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の内部情報筋も、各銀行で新紙幣の盗難事件が発生したことを受けて、保衛部(秘密警察)と保安署が合同で捜査に乗り出し、朝鮮中央銀行支店の職員が関連していると見て、全職員を取り調べていると伝えた。

このように銀行職員によるものと思われる新紙幣の盗難事件が相次いでいるため、各銀行の支店では保安要員を大幅に増員し、出退勤する職員の下着の仲間で検査するなど、警戒を強めている。

新紙幣を盗み出す手口は、新紙幣の札束から高額の紙幣(5000ウォン)を1〜2枚抜き取るという単純なものだ。当局は当初、札束の包装に問題があると見てたが、事件が起きるのは貨幣交換のときなので、窃盗事件として捜査することになったとのことだ。

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咸鏡北道の情報筋は「12月7日の1日だけで清津市内の銀行で67万ウォンがなくなっている。たった1日で大金が無くなってしまったので、保衛部と検察所が職員をみんな銀行に監禁してお金の行方を調べている」と話した。

そして、「当局は銀行の職員による盗難事件が起きるとは想像できなかったそうだ。一人でやったことでもなく、数人が計画を立てて行った犯行でもないため、捜査機関も事件解決に頭を抱えている」と説明した。

平安北道(ピョンアンブクト)の情報筋は「12日に道の中央銀行で新紙幣30万ウォンがなくなった。16日には郭山(クァクサン)郡の銀行で10万ウォンがなくなった。保衛部と保安署が捜査している」と証言した。

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また、「道の党責任秘書が、亡くなった紙幣が見つかるまで労働者の給料は支払わないと言ったことから、捜査機関は血眼になって犯人を探した。犯人と疑わしき決済科の女性職員を拘禁して取り調べたが、彼女が犯行を強く否認したため、事件は解決できなかった」「今回の事件に対する責任を担うという形ですでに市の銀行の地方予算決済課長らが更迭された。こういったこと以外にも何百ウォン、何千ウォンがなくなる事件が多発している。そのため、保衛部まで検閲に動員された」とも話した。