2015年4月には玄永哲元人民武力部長(国防相)が、平壌郊外の姜健(カンゴン)総合軍官学校で高射銃で公開処刑された。高射銃とは事情通によると、「1発でも当たれば、人体の一部が吹き飛ぶ。発射速度の速い機関銃で打てば、粉々になり原形をとどめないだろう」と言うほどの恐るべき銃火器だ。正恩氏は、金日成・正日氏と比べてもより残虐な処刑方法で恐怖心を植え付けようとしている。
(参考記事:玄永哲氏の銃殺で使用の「高射銃」、人体が跡形もなく吹き飛び…)金正恩氏が、12月を直前にして大粛清の出発点であり、恐怖政治の故郷ともいえる「三池淵郡」を訪れたのは、なんとも意味深だ。